四月は君の嘘最終回感想 あの手紙は一種の”呪い”ではないだろうか? ~ここがちょっとハートレス~
「泣けた?」「泣けなかった?」
「4月は君の嘘」最終回、見終わりました。皆さまどうだったでしょうか?
「かをりが死んで悲しい」「手紙で最後に思いを伝えたけどその時にはもう......」「泣けました、お勧めです!!」等々の感想をネットで見かけるたびに、全く泣けなかった自分が異端であるように感じました。視聴中に
「え?」「は?」「う~わ死んだよ。嘘でしょ?」と独り言を言っていたし。
・見終わってまず最初に抱いた感想が
「取り敢えずキャラを殺して涙誘うのはどうよ?」
ということでした。私はあの後、ヒロインの手術が無事成功して主人公とのイチャラブを見せつけつつ演奏して終劇と思っていました。というかヒロインがデレデレしているのを見たかっった。可愛かったし。殺せばいいってもんじゃないんだよ!!
(続きます
・次に抱いた感想が
「殺した所で何も終着点にたどり着いてない」
ということです。
かをりからの手紙を読んで両思いだと気づいた主人公は、この先ずっと宮園かをりの事を引きずりながら生きていくと思われます。また、
椿は主人公に思いを寄せながらも、その思いは報われずに生きていくのでしょう。渡も、かをりの事を引きずりながら生きていくように感じます。
皆が皆、過去に囚われたままの暗澹たる未来が待ち受けているように思えました。
なかには「主人公はきっと立ち直って新たなスタートを切ってくれる」
と言った意見をもつ方もいらっしゃるでしょう。しかし、母親の幻影に囚われ続けてピアノが弾けなくなり、立ち直ったと思ったら想いを寄せていた宮園かをりが倒れた事でまた弾けなくなるようなメンタルの持ち主が、容易に完全復活を果たせるでしょうか?このまま、
「この演奏は君(かをり)に捧げるよ」
とか言いながら演奏し続けるように思えてならない。つまり椿は報われない恋をし続ける気がします。仮に公正と椿が付き合ったとしても公正は度々、宮園かをりを思い出し、椿はその度に心が締め付けられるのかもしれない。。。
つまりあの手紙は一種の呪いのようなものに思えてならないのです。豆腐メンタルの主人公にとってあの手紙は公正の「好き」という気持ちを他の女に向けさせないための呪縛になりうる気がします。
なんて暗い未来だ!
なんて事を考えながら、四月は君の嘘最終回を視聴しました。
「コイツ頭おかしいんじゃない?」「お前は考えすぎ」「根暗」「もしかして、友達いないでしょ?」
みたいな事を思われた方々、ここまで読んでいただいてありがとうございました。感謝の極みでございます。ではでは。