実写版「進撃の巨人ATTACK ON TITAN」を観た。 ~感想part1~
・実写版進撃の巨人を見てきました
実写版進撃の巨人は、エレンが地獄めぐりをするストーリー。
巨人化するまで、主人公はひたすら巨人に蹂躙される地獄を巡り続けるハメになる。
(以下ネタバレ)
※前提
自分は進撃の巨人のマンガをよく知らない。5巻ぐらいまでしか読んでないし、内容もおぼろげにしか覚えてない。
率直な感想は
「あれ?思っていたより面白いぞこれ。」
でした。
実写版黒執事を映画館に観に行った身としては、今回の”実写版進撃の巨人”も、
「どうせ実写だから期待はしてないが、観ないと感想も言えないから見とくか」
程度の考えでした。
しかし、そんな杞憂は冒頭の超大型巨人の出現シーンに呑まれた。劇場の大スクリーンで見ると奴が出てきた時の絶望感がすごい。その後の大砲が効かない普通の巨人たちが迫ってくる際の
「あ、ダメだこれ。助からないなもう」
感もはっきり伝わってきた。
・ストーリー(舞台設定)
話の大筋はマンガの1巻~と一緒。簡単にまとめると
超大型巨人に壁壊された→壁をふさぎに行こう→調査兵団結成→道中、エレン喰われる→エレン巨人化&無双→後編(壁の穴塞ぎ編)に続く
ただ、舞台設定が原作とはかなり違う。ヘリコプターの残骸、装甲車、手持ちガスランプ、巨大な不発弾(ミサイル?)等の現代的なアイテムが出てくる。(※マンガでの主な移動手段である馬は出てこない、最初の巨人蹂躙シーンでは立体機動装置が無い)
・巨人の描写(捕食シーンとか)
変な黒塗りとか影、モザイクでごまかさずに、しっかりと人間が喰われ、バラバラになり血がベチャベチャ飛んでくる。はっきりいってグロい。そして食べ方が汚い。不快な感じがひしひしと伝わってくる。
ゲップをしたりヨダレをダラダラネチョネチョ滴らせたりととにかく汚い。
・巨人のデザイン
デザインに関しては
原作>>>映画
というのも映画版の巨人はかなり人間に近い顔だった。というよりもはっきり言って、でっかい人間。
「怖い」「キモい」というよりもむしろ「あの芸能人に似てる!!」「こっちの巨人は○○に似てる」といった似ている芸能人探しを考えてしまって造型に恐怖は感じない。
(アンガールズ田中と、おかずくらぶのゆいP似の巨人は見つけた)
ただ、人間に似てるから捕食シーンは怖くないかというとそんな事はない。
(巨大な)ヒトがヒトを喰らうというのは本能的に気分が悪くなる。同族を喰らう描写はなんとも言えない気持ち悪さがある。
・俳優の演技
・主人公エレン(三浦春馬)
以前に見た映画「永遠の0」の時よりも演技が上手くなっている。その意気だ、がんばれ。
・ミカサ
冒頭のシーンでは結構喋るが、調査兵団入隊後は口数少ないからよくわからん。ただ、違和感はなかった。
・ジャン
よくいるチンピラ系。田舎のコンビニ前で夜中に座り込んでいそうな不良。原作はどんな感じか覚えてないが、映画では若干うざいキャラ。
・シキシマ(原作でいうリヴァイのポジション)
長谷川博己は個人的に好きな俳優なので期待していた。若干芝居掛かりすぎているところもあったけど、圧倒的に強く、また狂気じみていて見ていて楽しい演技だった。
ふらふらとした歩き方とイケボ、そしてあの、少しイッちゃってる笑顔はこの人にしか表現できないだろう。
・ハンジ
原作と同じぐらい変態じみていて違和感はそんなに無い。イッちゃってる研究者感がしっかり出ていた(あまり原作覚えてないが)
・結局面白いの?
原作以外認めないっていう熱狂的なファンは
「は〜ん?ストーリー違うじゃん。なんで車出てくるんだよ! というかキャラぜんぜん違うじゃん。私の○○がーーー」
ってなるかも知れない。
ただ、原作ちょろっと齧ったぐらいの人とか、そもそもよく知らないって人は楽しめると思う。 最初に巨人が出てきた時の絶望感はなかなかのもの。
↓「ん?」「は?」「なんだこれ」ってなった点とか