シンゴジラを見た(ネタバレ有り
巷で話題のシンゴジラを見た。打ちのめされた。すごいものを見た。
ひと言で言えば
圧倒的な情報の濁流。一度では飲み込めない程。
「専門用語や会議、なんだかよくわからないけどこれから何かが起きる気がする。」
と、観客に錯覚させる。
家族愛や男女愛を排除し、ゴジラ対策を徹底的に2時間描き続けているため、上映中に中だるみすること無く、観客はのめり込み続ける。というよりも、
観客に息をつく(考える)暇を与えない。
CGの甘さはあるが、それよりも続きが気になってそれどころではない。
徹底的なまでの、”実際にありそうな”会議や作戦展開、政治的駆け引きでリアリティを与え、ゴジラという空想を難なく溶けこませる。
そのおかげで、ゴジラが劇中で宙に浮いた存在になっていないのだ。
この映画ではいわゆる”愛国者”が国のために動くという映画であり、家族や恋人といった描写はほとんど登場しない。
アメリカでは毎年と言っていいほど”愛国者”の映画が作られているが、
日本では「国のために何かをする愛国者」がテーマの映画は少ないように感じる。
家族愛や夫婦愛といったものは多いのだが。(昔の映画についてはよく知らない為、最近のものに限る。)
その為、受け入れづらいテーマなのかもしれない。人によっては全く受け入れらないという意見を持つかもしれない
また、女性(いわゆるステレオタイプの”女性像”)が出てこないという意見もあるが、共感や同調、慣れ合いや包容力なんてものを出していたら、いつになってもゴジラに立ち向かえないだろう。文明の叡智の炎で東京は焼かれていただろう。
※ブログ主はそういった型にはめて人間を見ることが嫌いであり、女性を差別する気は毛頭ないし、女性=包容力といった安直な考えは持っていない事をここに記す。
追記
「ゴジラは血液循環で冷却を行っているので、血液凝固をすればいい」
というのはわかる。
だが冷却を止めたが最後、熱の放出が出来ずにオーバーヒート、最悪の場合は爆発なんてこともありえるのでは?
劇中で明かされなかったので、謎である。ストーリーの詰めが甘いのでは。