バトルシップ感想 「だが今日じゃない!」
先日、地上波放送していたバトルシップをようやく見ました。
凄い凄すぎるぞ。
ストーリーはテンプレとも言える
「宇宙人が攻めてきたから全力で迎え撃つ」
というものだった。
そして、
「なぜ、宇宙人は近接武器オンリーで白兵戦をするのか?銃は持ってないの?」とか
「ビームは?なんで放物線を描いて回転する砲弾なの?普通に撃てばいいじゃん」とか「そもそもあれだけの技術力あるなら、通信衛星に衝突するはずがない」とか色々あるけど
そんな事はどうでもいい。それほどまでの圧倒的熱量。
前半はいろいろな説明。(主人公とサブ主人公の立ち位置や、主人公の性格とか)
そして後半、なんだかんだで宇宙人が戦艦に乗って攻めてくる。そして、主人公はサブ主人公と協力して3隻の敵宇宙戦艦の内、2隻を破壊する。しかし、同時にこちらの船も全て破壊されてしまう。
残る敵艦は1隻だけ。しかし、こちらにはもう軍艦は残っていない。
途方に暮れる船員たち、そこに
「あれがあるだろ」と指を指す主人公。そこには
戦艦ミズーリが!
観光用として係留されたまま10年以上動いていない記念艦ミズーリが!
しかし、戦艦なんて動かしたことはない。途方に暮れる一行。そこに颯爽と現れるジジイたち。そう彼らはWW2でミズーリに乗っていた船員たちだったのだ。
熱い握手を交わす主人公とジジイ。
そして記念艦ミズーリは人類の為に今一度動き出すのであった。
最後の敵に向かって行く戦艦ミズーリ。しかし、砲塔を横に向けたまま敵に突撃しようとさせる主人公
ナガタ「正気か死ぬ気か?」
主人公「死は避けられない、俺も死ぬしアンタも死ぬ
......だが今日じゃない!」
錨をおろし無理やり方向転換、全砲門を敵宇宙戦艦に向けたミズーリ。砲撃の嵐。敵をボッコボコにする。
被弾するも
ジジイ「戦艦が簡単に沈むか!」
そんなこんなで敵艦を撃破し、なんだかんだで世界も救われて、主人公もヒロインの父親に結婚認めてもらえてハッピーエンドというストーリー。
もう、終盤の戦闘、鳥肌立ちっぱなしでヤバイ。最初の2隻の敵軍艦を撃破した時は、戦略を立てて理詰めで攻めていたのに対し、
最後の戦闘はレッツ脳筋スタイル&火力至上主義
これでテンション上がらないのが無理ってもんよ。
終盤なんてアドレナリンがガンガン出てきて、涙まで出た。
この映画のなかでも、
一番好きな演出は、ミズーリを引っ張り出してくる、「老兵が過去の遺産で最新鋭装備を倒す展開」だった。
唯の老いぼれで終わらせないその気概、脳汁出てくる。
そんな映画でした。いろいろ話に突っ込みどころはあるけど、それを補って余りあるエネルギッシュな作品だった。